紙教材とタブレット学習、どちらが子どもに合うのか迷いますよね。
メリットとデメリットを比較しても、最後には「結局、わが家ではどちらを選べばよいのか」という疑問が残りやすいものです。
わが家では、高学年の子が紙教材、低学年の子がタブレット学習に取り組んでいます。第3子はまだ乳児なので、この記事の比較対象には含めていません。
結論から言うと、紙教材かタブレット学習かは、子どもの性格だけで決めるのではなく、
- 子どもが実際に取りかかれるか
- 家庭の中で無理なく続けられるか
- 親が必要な確認を続けられるか
の3点で判断するのが現実的だと感じています。
この記事では、兄妹で両方の形式を使ってわかった違いを、子どもの反応と親の運用負担という視点から整理します。
目次
結論|紙かタブレットかは「子どもの反応×親の運用」で決める
わが家では、高学年の子には紙教材、低学年の子にはタブレット学習が合いやすいと感じています。
ただし、「高学年なら紙」「低学年ならタブレット」と学年だけで決めたわけではありません。
高学年の子は、小さい頃から紙教材に取り組んできたため、書くことへの抵抗が少なく、自分で予定を立てて進める習慣ができていました。
低学年の子は、紙のドリルにも取り組めますが、タブレットの方が学習を始めるハードルが低く、短時間でも自分から進めやすい状態でした。
親に必要な関わり方も異なります。
紙教材では、丸つけや難しい問題の説明に時間が必要です。タブレット学習では丸つけの作業は減りますが、学習が進んでいることと、内容を理解できていることを分けて確認する必要があります。
子どもが続けやすいかだけでなく、その形式で必要になる親の確認を継続できるかまで含めて選ぶことが大切です。
わが家の前提|具体教材ではなく学習形式を比べる
わが家では、高学年の子がZ会の紙教材、低学年の子がチャレンジタッチを利用しています。
具体的な教材の使い分けや、兄妹で併用して感じたことは、以下の記事で詳しくまとめています。
Z会とチャレンジタッチを兄妹で併用した本音|向き不向きの結論
この記事では、Z会とチャレンジタッチそのものを比較するのではなく、
- 学習を始めるまでの軽さ
- 予定の立て方
- 親の確認方法
- 目や姿勢を含む家庭での運用
という、紙教材とタブレット学習の形式の違いに絞ります。
判断軸1|短時間で始めるか、まとまった時間で取り組むか
高学年の紙教材は、まとまった時間が必要になった
わが家で使っている紙教材は、高学年になるにつれて1回あたりの学習量が増えてきました。
少し空いた時間に数分だけ進めるというより、ある程度まとまった時間を確保して取り組む形になっています。
本人は紙教材に慣れているため、親が毎回声をかけなくても自分で進めています。ただし、予定が詰まっていてまとまった時間を取れない日は、取りかかりにくくなります。
また、紙教材であっても、すべてが紙だけで完結するわけではありません。
わが家が利用している教材では、英語の音声を聞くときにパソコンやタブレットを用意します。大きな負担ではありませんが、教材を開くだけで始められる教科よりも手順は増えます。
タブレットは短い時間でも始めやすかった
低学年の子にとって、タブレット学習は「勉強を始める」という心理的なハードルが紙より低いように見えました。
短い時間でも取り組めるため、自分から端末を開いて進めることがあります。
ゲームに近い演出もあり、新しい教材が配信される時期を楽しみにしていました。
長時間取り組めたかよりも、短時間でも学習を始めることを繰り返せたことで、家庭学習の習慣ができたように感じています。
もちろん、ゲーム感覚で始めやすいことと、内容を十分に理解していることは別です。
それでも、紙教材だけでは始めるまでに時間がかかりやすかったわが家では、取りかかるハードルを下げられたことがタブレットの利点でした。
判断軸2|自分で予定を作るか、残りを見ながら進めるか
紙教材は、自分で月の予定を組み立てている
高学年の子が使っている紙教材には、カレンダー形式のスケジュール表があります。
どの教材をいつ進めるかを本人が決め、月全体を見ながら進めています。
わが家では、親が毎日細かく進捗を管理したり、学習するよう声をかけたりすることはほとんどありません。
添削問題の提出が翌月になることはありますが、その月のテキストが大幅に遅れていなければよいとしています。
予定どおりにすべて終わらせることより、本人が自分で調整しながら大きく遅れず続けることを優先しています。
ただし、最初から計画を立てられたわけではありません。
小さい頃から紙教材を使い、少しずつ予定を立てる経験を重ねてきたことも、現在の進め方に影響していると思います。
タブレットは、あとどのくらいかを把握しやすい
低学年の子が使っているタブレット学習には、紙教材と同じようなカレンダー形式の予定表はありません。
一方で、あとどのくらい学習すればよいのか、提出課題までどのくらい残っているのかは画面上で確認できます。
自分で月間予定を一から作ることとは違いますが、次にやることや残りの量を把握しやすい仕組みです。
紙教材とタブレット学習では、どちらも子ども自身で進められますが、求められる管理方法は少し異なります。
- 紙教材は、自分で先の予定を組み立てる
- タブレットは、表示された残りを見ながら進める
わが家では、この違いが兄妹それぞれの現在の進め方に合っていました。
紙のドリルはできても、最後まで管理するのは難しいことがある
低学年の子には、タブレット学習と並行して、市販の紙ドリルにも不定期で取り組んでもらっています。
紙そのものを強く嫌がるわけではなく、ある程度続くこともあります。
ただし、自分で予定を決めて最後まで進めることは難しく、途中で止まってしまうことがあります。
計画を立て慣れていないことが影響している可能性はありますが、原因を一つに決めることはできません。
少なくともわが家では、「紙ができない」のではなく、「タブレットの方が日々の習慣に乗せやすい」という違いがありました。
判断軸3|親の負担は「丸つけ」と「見落とさない確認」で違う
紙教材では、丸つけと説明の時間が必要
紙教材では、親の丸つけが発生します。
高学年の子は丸つけを待たずに次へ進みますが、答え合わせと間違いの確認は親が行っています。
中学年頃からは、子どもだけでは理解しにくい問題も少しずつ出てきました。
その場合は、親も解説を読み、内容を理解したうえで、子どもにわかる形に言い換えて説明する必要があります。
説明すること自体を大きな苦痛とは感じていませんが、親もある程度頭を使います。忙しいときに片手間ですぐ対応できる作業ではありません。
丸つけが遅れると、解いたときの考え方を確認しにくい
丸つけが追いつかなくても、子どもは先へ進んでいきます。
教材が完全に止まるわけではありませんが、数日後に間違いを伝えると、本人が問題を解いたときに何を考えていたのか覚えていないことがあります。
答えが違っていることは確認できても、
- 問題文を読み違えたのか
- 考え方を誤ったのか
- 計算の途中で間違えたのか
まで振り返りにくくなります。
紙教材は、親が丸つけをするため理解度を確認しやすい面があります。
ただし、丸つけを後回しにすれば、紙教材でも考え方まで確認できるとは限りません。
わが家では、丸つけの作業量そのものより、間違えたときの考え方を確認できるタイミングを逃したことが失敗でした。
タブレットでは、進捗と理解度を分けて確認する
タブレット学習の進み具合は、保護者向けのアプリから確認できます。
そのため、何をしているのかまったくわからないわけではありません。
一方で、学習が進んでいることと、書き方や考え方の細部まで確認できることは別です。
たとえば漢字では、判定を厳しく設定していても、親から見ると少し気になる書き方が正解になることがありました。
自動判定が常に間違っているという意味ではありません。
ただ、親ならもう一度書き直すよう伝える部分でも、そのまま次へ進める場合があります。
また、自分からタブレットを開いて学習していたため、当初は理解度にも大きな問題はないと思っていました。
しかし、別の形で確認すると、理解が十分ではない部分が見つかることがありました。
自分から取り組んでいること
学習内容を十分に理解していること
は同じではありません。
丸つけの作業が少ない分、進んだ量だけを見て安心しないことが、タブレット側の親の役割だと感じています。
紙教材とタブレット学習を判断軸で比較
| 判断項目 | 紙教材で感じた傾向 | タブレット学習で感じた傾向 |
|---|---|---|
| 取りかかり | 教材を開き、書く準備が必要 | 起動後すぐ始めやすい |
| 必要な時間 | 高学年ではまとまった時間が必要になった | 短い時間でも進めやすかった |
| 予定管理 | 自分で予定を組み立てる | 残りの量を見ながら進める |
| 書く機会 | 手書きする場面が多い | 教材や問題によって異なる |
| 丸つけ | 親が行う教材では作業が発生する | 自動判定で親の作業が少ない |
| 理解度確認 | 丸つけを通じて確認する | 親が意識して細部を確認する |
| 親の負担 | 丸つけや説明など、手を動かす負担 | 進捗と理解度を見落とさない負担 |
| 教材の管理 | 教材やプリントの保管 | 端末の充電や利用ルール |
| 目や姿勢 | 紙でも姿勢や照明への配慮が必要 | 距離や連続使用への配慮も必要 |
これは、すべての紙教材・タブレット教材に共通する特徴を示す表ではありません。
丸つけ方法や、紙に書く機能、保護者向けの確認機能は教材によって異なります。わが家で使った形式の違いとして参考にしてください。
タブレットを使うなら、画面との距離も運用に含める
わが家では、タブレット学習中に子どもの顔が画面へ近づいていることがあります。
その都度、画面から離れるように声をかけていますが、何度伝えても距離を保つのは簡単ではありません。
ただし、タブレット学習が視力低下を引き起こすとは、この記事では判断できません。
ここで考えたいのは、タブレットの良し悪しではなく、家庭で無理なく利用ルールを続けられるかです。
文部科学省の資料では、端末利用時の例として、次のような配慮が示されています。
- 目と画面の距離を30cm以上離す
- 30分に1回は画面から目を離す
- 20秒以上、できるだけ遠くを見て目を休める
- 姿勢や机・椅子の高さを確認する
わが家では、現時点で距離についてその都度声をかけている段階です。
公的な目安を掲載することと、家庭で実際にすべて実行できていることは分けて考える必要があります。
タブレット学習を選ぶ場合は、教材を続けられるかだけでなく、距離や休憩についても家庭で回せるルールにすることが必要だと感じています。
性格診断ではなく、実際に試して確認する
「書くのが好きだから紙」「ゲームが好きだからタブレット」と、子どもの性格だけで決めると、家庭での運用負担が抜け落ちます。
資料やお試し教材を使った後は、次の点を確認します。
1. 親に強く促されなくても始められたか
まったく声をかけずにできる必要はありません。
一度の声かけで無理なく始められたか、何度も促す必要があったかを見ます。
2. 普段の生活の中で時間を確保できたか
一度だけできたかではなく、平日を含む普段の生活で続けられそうかを確認します。
まとまった時間が必要なのか、短い時間を積み重ねられるのかも判断材料になります。
3. 子どもが次に何をするか把握できたか
自分で予定を立てられるのか、残りの量が表示されれば進められるのかは、子どもによって違います。
問題の内容だけでなく、進め方がわかりやすいかも確認します。
4. 親が必要な確認を続けられたか
紙教材なら丸つけや説明、タブレットなら進捗と理解度の確認が必要です。
理想の関わり方ではなく、実際の生活で継続できるかを考えます。
5. 進んだ量だけでなく、理解の中身も確認できたか
予定どおり進んでいることだけで判断しないようにします。
紙教材では丸つけを遅らせすぎていないか、タブレットでは自動判定に任せきりになっていないかを確認します。
6. 端末を使うルールを家庭で続けられそうか
タブレットの場合は、充電、利用場所、画面との距離、休憩なども運用に含まれます。
教材そのものが使いやすくても、家庭内ルールが回らなければ続けにくくなります。
「はい」が何個なら紙、何個ならタブレットと機械的に決めるチェックリストではありません。
子どもの反応と親の運用負担を、実際に試した結果から確認するための項目です。
資料請求でわかったこと、わからなかったこと
わが家では、Z会と進研ゼミ小学講座のどちらも、申し込み前に資料請求をしました。
紙教材は取り組む姿をイメージしやすかった
Z会のおためし教材は、実際の教材に近い形だったため、家庭で取り組む様子をイメージしやすかったです。
- 書く量
- 問題の雰囲気
- 1回分の量
- 子どもが自分から取り組むか
などを確認できました。
タブレットは実際の操作感まで判断しにくかった
進研ゼミ小学講座についても、資料や体験教材で内容を確認しました。
ただし、資料請求で実際のタブレット端末が届くわけではないため、利用前に操作感を完全に把握することはできませんでした。
- 画面の動き
- 問題を進めるテンポ
- 子どもが操作を楽しめるか
- 自動判定後の進み方
などは、紙の資料だけでは判断しにくい部分です。
資料で確認できることと、実際に使わなければわからないことを分けて考える必要があります。
最新の教材内容や体験条件は、各公式サイトで確認してください。
まとめ|続けやすさと親が確認できる範囲で選ぶ
紙教材とタブレット学習は、どちらか一方がすべての子どもに優れているわけではありません。
わが家では、紙教材は次の条件で続けやすいと感じました。
- 書くことへの抵抗が少ない
- まとまった学習時間を確保できる
- 自分である程度予定を管理できる
- 親が丸つけや説明の時間を取れる
タブレット学習は、次のような場合に利用しやすかったです。
- 学習を始めるハードルを下げたい
- 短い時間でも取り組む習慣を作りたい
- 自動丸つけで親の作業を減らしたい
- 残りの学習量を見ながら進めたい
ただし、紙教材では丸つけのタイミング、タブレット学習では理解の細部を見落とさないことが必要です。
最初から形式を決めつけず、おためし教材などを使って、
子どもが無理なく始められるか
親が必要な確認を続けられるか
の両方を確認するのが、わが家では現実的だと感じています。